●スタッドレスタイヤという名前は、英語のstud、日本語で言う「鋲」(びょう)が無いという意味から来ています。これはスパイクタイヤに対して生まれた造語なんですが、平成3年4月1日から道路交通法で環境庁が指定する特定の地域を除 いてスパイクタイヤの使用が禁止されました。ナンでかと言うと、スパイクタイヤ というのは氷にはメッポウ強いのですが、乾燥した路面で使っているとアスファル トを削って粉塵が大量に出たり、道路維持の費用も毎年かかってしまうんですね。
そこで登場したのがスタッドレスタイヤなんです。 このタイヤは普通のタイヤに比べて非常に柔らかく、またゴムが厚くなっています 。クルマが止まる時というのは路面とタイヤの抵抗力で止める訳ですが、スパイク タイヤがひっかいて止めるのに対して、スタッドレスタイヤは(消しゴムで字を消す時の動きの様に)氷などをこすって(摩擦力で)止めているんです。
スタッドレスタイヤが発売された当初はあくまでもスパイクタイヤが使えないので仕方なく使うタイヤとしてしか思われていませんでしたが、現在では性能も格段に進歩して、平成7年のスタッドレスタイヤの性能でスパイクタイヤの氷上制動力比90%以上まできました。と言う事は、現在ではスパイクタイヤと殆ど変わらないレベルまで性能が上がってきてるということです。
それでも現在、氷や雪に対してこのスタッドレスタイヤ以上の制動力を持つタイヤがありません。ですから氷や雪道でスパイクタイヤ並みの制動力を発揮出来て、しかも道路を傷めないタイヤを発明すれば超大金持ちになれるのはもちろん 、歴史に名を残せます。皆さんひとつ挑戦してみませんか?
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