●この二つの違いはぱっと見た目ではどこがどう違うのかまったくわかりません。それもそのはずで、チューブレスタイヤにはタイヤの内側全体にインナーライナーと呼ばれる薄いゴムの膜が張られているだけなんです。しかしあなどってはいけません。このインナーライナーこそがチューブレスたる所以を証明しているのですから。
ご存知かもしれませんがチューブレスタイヤというのは、釘などの異物がタイヤを貫通する程ささってもすぐに空気が抜けないようになっています。この役割を果しているのがインナーライナーなんです。現在は乗用車のほぼ 100%がチューブレスタイヤになっています。トラック・バスも約80%がチューブレスを使用しています。
ですからあと数十年もしたらチューブタイプのタイヤはもしかしたら姿を消してしまうかもしれません。川や海で浮き輪代わりにもってこいのチューブですが、近い将来にはなくなってしまうかもしれないという事を考えると何だか寂しい気がします。