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タイヤはなぜ黒いのか?

●一言で言ってしまえば、タイヤが黒いのはカーボンブラックの影響です。カーボンブラックと言うのはまさに炭のことなんですが、タイヤを合成する素材としては非常に重要な役割を担っているんです。

タイヤが初めて発明された頃はゴムの樹液を固めたものを使っていましたが、すぐに傷んでしまい殆ど使い物にはなりませんでした。そこで前記のグッドイヤー氏の発明した加硫ゴムが使用されたのですが、生ゴムを固めた物よりはマシとは言え、それでもまだ十分な強度や耐摩耗性能があるとは言えませんでした。

そこで補強剤として1912年頃から登場したのがカーボンブラックでした。これを混ぜる事によって、タイヤの強度や耐摩耗性能が飛躍的に向上したのです。現在でもまだこのカーボンブラックに代わる素材は発明されていません。

もしかしたら将来にはカラフルなタイヤが登場してくるのかもしれませんが、そんなタイヤが出てきたら何だか掃除が大変そうですよね。タイヤは常に地面に接している訳ですから、汚れても目立たない黒でちょうど良いのかもしれません。


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