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ラジアルタイヤとバイアスタイヤの違い

●ラジアルタイヤというのはタイヤの土台になっているコード(丈夫な ヒモのようなもの)がタイヤの横から見ると放射状に配列されているところから「 ラジアル構造」と呼ばれています。さらに、タイヤが路面に接地する部分は ベルトと呼ばれる強力な補強帯で桶のタガのように強く締め付けてあるので高速で走っても遠心力によるタイヤの変形が少なく、ころがり抵抗が小さいといった特徴を備えています。

一方、バイアスタイヤはコードを何層も重ねたものをタイヤの骨格にしています。 そのコードはタイヤの断面方向に対して40度から65度の角度で互い違いに張り合わせているんです。その構造はラジアルに比べてかなりシンプルです。

ラジアル構造タイヤは耐摩耗性、操縦安定性、高速耐久性、制動力などに優れ、発熱やころがり抵抗が小さいため燃費が節約できるといった特徴をもっています。こう書くとバイアスの良いところが無いようですが、バイアスの方が乗り心地は若干良く、低速でもハンドルが軽いといった長所を持っています。

しかし、現在バイアスタイヤは乗用車のスペアタイヤ(テンパータイヤ)やトラックの一部に使用されているだけで、生産されている数も微々たるものになってしまいました。近い将来には無くなってしまうタイヤかもしれませんね。


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