●最近は空気の代わりに、タイヤに窒素ガスを入れるタイヤショップが増えてきています。この窒素ガスをタイヤに入れると、空気を入れた時に比べて減少する割合が少ないらしいので、空気圧調整をしなくて済むと勘違いをされている方がいらっしゃいますが、実際にはまったく空気圧調整をしなくて良いなんてことはあり得ませんので注意して下さい。
そもそも窒素ガスを勧めるのを不思議に思うのは、我々が呼吸をしているこの空気の約8割(78.1%)は窒素だという事実です。(残りの20.93%が酸素で、後は2酸化炭素やその他の成分です。)
もし、窒素が抜けにくく、酸素や二酸化炭素が抜けやすいのなら、標準空気圧が200kpaの場合なら156kpa程度に下がった時点で空気を足してやれば、わざわざお金を払って窒素を入れなくても理論上では計2回空気を足せばタイヤ内の窒素の純度がほぼ100に近い状態になるのではないでしょうか?。
窒素ガスをタイヤに充填する時も、一度タイヤに充填した後、面倒でも一度抜いてからもう一度充填しないと意味がないですね。何しろ窒素を入れる前にはすでにタイヤ内には空気が入っているんですから。そのまま窒素をいれたら純度100にはなりません。お気を付けください。