●「ビバンダム」とは、フランス語で「飲み干す」の意。1898年にあるタイヤの展示会を訪れたアンドレ・エドワールのミシュラン兄弟が積み上げられたタイヤを見て、「これに手足をつければタイヤ男だな」と言ったのが後のポスターのデザインに取り入れられたのが、彼の初登場だったんです。そのキャッチコピーには「Nunc est bibendum.−The Michelin Tire swallows obstacles(いまこそ飲み干す時。ミシュランタイヤは障害物を飲み込んでしまう)と書かれました。
そのポスターが貼り出された2〜3ヶ月後にティエリーという有名なレースドライバーが、街を歩くアンドレ・ミシュランを指差して「ごらん。あれがムッシュ・ビバンダムだよ。」と大声で言ったのが定着して、ポスターのタイヤ男はそれ以降ムッシュ・ビバンダムと呼ばれるようになったそうです。面白い名前の由来ですね。